12月 2日()  広島駅発  関西空港駅着                    空港内ホテル泊

3日()  関西空港発 ドイツ・フランクフルト空港着発 
            スイス・チューリヒ クローテン空港着 ベルン郊外デューディンゲン駅着
                                                      デューディンゲン
     4日()  一日中観光 ユングラウフやアイガーが目の前に見える予定の避暑地にドライブし、ベルン
           市内で車はガレージに入れ徒歩での観光案内をして頂いた。

            夕食は敏子さん宅に招いていただき、ご主人共々での手料理を頂いた。
            ツアーでは絶対に味わえない体験でみんな大喜び。もちろん私も。 
                                                        デューディンゲン

     5日()  シュミッテン小学校での公演、この町の教育委員会に敏子さんのお嬢様がお勤めと言
           うこともあり、万全な準備であった。日本大使館参事官が先に日本の学校事情をで紹介し、
           その後、日本の伝統芸能文化として披露した。

            地元新聞社の取材がありました。 日本大使館公演は、衆議院選挙の投票所となったた
           めに急遽中止になった。

            夕食は、 大使館との意見交換の場として実施して頂いた。
                                                 
        デューディンゲン
     6日()  移動日   
            朝、駅で新聞を見ると大きな写真入りで紹介されていました。乗り換えをしていると、市民の女
           性から「新聞で見ましたよ」と声を掛けられた。さすが作道さんは国際的大スターのようです。

            デューディンゲン駅発・特急・チューリヒ駅着 折角の通り道なので下車し、市内観光を歩いてお
           こない、かの有名なスイス銀行、私たちには関係ないと言いつつ昼食会場へ、昔の武器庫を改造
           したレストランで有名で超満員。さすが敏子さん予約を入れて頂いており、入ることができた。
           昼食後は特急でサンクト(ST)ガレンに向かった。敏子さんと、早和子さんは、ドイツで使用する
           国際切符の受け付けのため、ここで分かれドイツに向かわれた。  
                                                          STガレン泊
                                            *ST=サンクトの略

    7日()  STガレン歴史民俗博物館(パンフレット)出演  市内電車で町中央に行き、ここから徒歩で
          博物館に向かった。職員と共に会場の設営を行い、山口さんの公家、武家の芸能と題して「能」
          の講演を行い、引き続き会場を前後ろ入れ替え、庶民の芸能として、和妻と南京玉すだれ公演
          を行った。日本・スイス国交150周年記念公演で始めて会場が一杯になったことを職員から告
          げられて気を良くした。
           終わるとすぐに、女性と男性が近寄ってこられ、「来年、日本に留学します。日本で教えて頂けま
          すか?」言われたので名刺を出して「本気でしたら、広島に来てください。出来るまで、責任を持っ
          てお教えします。」と言っておきました。公演後、山口研究所所蔵の装束、面などの説明を代表自
          らにして頂き堪能した。金は純金で、裏は金一色と聞き了解を得て装束に触らせて頂き裏も拝見
          した。

          もし、現在購入すると金だけでも一千万は下らないということであった。初民芸の私達には、気の遠
          くなる話であった。
 
                                                             STガレン泊

   8日(月)  私たちのみSTガレン市内、ガイドをお願いして市内観光。山口さん達は展示
      物入れ替えのためSTガレン歴史文化博物館で作業。昼食時間でレストランで待ち
      合わせ

            
                       STガレン泊
   
     9日()  移動日  STガレン駅発 特急 ドイツ・ニュールンベルグ駅着

           駅横のホテルに荷物を預け、直ちにクリスマスマーケット会場へ、この会場は日本でいう美観
          地区で、戦争で全滅した街を古い建物に見せて復興させている。お 城も教会も全てである。
          最大級の規模で大変にぎわっていた。

                                                        ニュールンベルグ泊

     10日()  移動日 午前中は自由行動であったので、再び会場に向かいしっかり目に焼き付けてお
         きました。 

          ニュールンベルグ駅発 新幹線 エアフルト駅着 駅に着くと山口さんの知人のライナー・ミュ
         ラーさんとワイマール独日協会会長の佐分克三郎さんに車で出迎えて頂き、佐分さんの寿司
         屋「ぎん杏」前のホテルに案内されました。

          夜は寿司を食べ、クリスマスマーケットに出かけ、おなか一杯と言いつつ、ソーセージやワイン
         を口にしました。
                                         
                                                           エアフルト泊

     11日()  国立エアフルト大学公演 会場が急遽変更になり、大学大食堂での公演となった。
         日本語選考の学生は初めから終わりまで声援をして頂けたが、他の学生は入れ替わり、立ち
         代りの状況であった。教授が日本人であったため、学生は一生懸命理解しようとする姿が今
         でも思い出される。終了しても、いつまでもすだれに興味を示し、体験していた。夜は、教授と
         共に5・6名の学生が「ぎん杏」で一緒に夕食のすき焼きを堪能しました。

                                                           エアフルト泊

     12日()  移動日 遅い朝にライナー・ミュラーさんが私たちのために年休を3日間取り、レンタカー
         でドレスデンへ一泊ドライブをして頂いた。道中は小雨で景色を堪能することができなかったが、
         3時頃にはドレスデンに着き、有名レストランで遅い昼食を済ませ、郊外の王様が狩りのときに
         使用したお城に向かった。日本人はドレスデンに行っても、この素晴らしいお城を見たものは少
         ないと思われる。夜は、ドイツ最古のクリスマスマーケットを堪能した。                           
                                                       ドレスデン泊 

     13日(土)  午前中は予約が取れにくい美術館へ、さすがライナーさんしっかり確保して頂いていた。昼
         食を済ませ、美観地区観光とクリスマスマーケット会場で夜遅くまで堪能した。夕食も会場内の
         素晴らしいレストランをライナーさんの奥さんが苦労して予約して頂いていた。

         会場の余りの素晴らしさのために、急遽ドレスデクリスマスマーケット公演とした。法被姿の私達
         に市民は、 何するのだろうと初めは当まきに見ていましたが、だんだん人が集まってきました。公
         演後、若い子ずれのご夫婦が近寄ってきて「日本でも玉すだれ」の生演技は見たことがありません
         でした。まさか、ドイツで見られるとは。」と言われました。「どちらにお住まいですか」と尋ねると「ニ
         ュールンベルグ」と答えられ「昨日までニュールンベルグに居ましたよ」と会話を行い「いい旅を」言
         われて別れました。
           その後、私が依然来た時に入ったデパートを思い出しつつ皆を案内した。我々の仲間は、孫へ
         の土産と称して、Tシャツに希望の絵柄を焼き付けるものを皆買っていた。私は、その間にこっそり
         他の店舗で購入した。         
                                                         ドレスデン泊


     14日()  移動日  再びドライブでエアフルトへ。やはり3時ごろ到着し、最後の観光として市内に出か
          けて、夜で見えなかったものを見学しつつ、ぶらぶら致しました。夜は、ぎん杏で「どんぶり」を作っ
          て頂きました。食材を集めるのが大変だったとか。わがまま言って申し訳ありませんでした。

                                                            エアフルト泊

   15日()  移動日  朝、ライナーさんと佐分克三郎さんのお見送りを受けて、最後の都市フランクフル
          トに向かいました。 エアフルト駅発 特急 フランクフルト駅着 地下鉄に乗り換え空港へ。  
          最後のホテルは、朋子さんが気を使って頂いて、空港内のシェラトンを予約して頂いていました。
          到着後、荷物を置くと直ちに市内へ、買い忘れの土産や買い足りない土産を購入のために出かけ
          ました。思ってたとおり、全員大きなスポーツバックを購入し、機内持ち込みバックにしていました。

           衣類、道具はエアフルトでライナーさんに預け、別便で送って頂くよう依頼していましたのが良か
          ったです。夕食は、ホテルとも考えましたが、最後のドイツ市内のレストランにしました。

           しかし、女性軍はワインにビール良く空けましたね。あまり飲めない私は羨ましく見ていました。山口
           さんは病気で飲めず、ミネラルばかり飲んでいただき申し訳ございませんでした。


     16日(月) いよいよ長かった用で短かった公演の旅?いよいよ帰国。出国手続きを済ませ、搭乗時間
         までレストランで最後のドイツ料理を愉快なドイツ人に進められて済ませ、搭乗いたしました。後は眠
         って日本を見るのみとなりました。


                                                           機内泊

     17日(火) 10時に関空到着、帰国手続き無事済ませて、
空港で解散後は関空特急と新幹線で広島
          へ この間が長く。いつも苦になっていま〜す。

  続いて、参加者が書きました紀行文を掲載いたします。

          ・・・・・・・・詳しい内容写真は フォトギャラリー をクリックしてください。・・・・・・・・



仙助流南京玉すだれ西日本

古典芸能南京玉すだれ西日本保存会
日本・スイス国交150周年記念

スイス・ドイツ公演 大成功

2014年12月2日(火)〜17日(水)

11月30日(日)に南京玉すだれ広島保存会および安芸奇術同好会の創立30周年記念「芸能のつどい」
および「祝賀会」を終え、中一日での「日本・スイス国交150周年」記念の民間交流事業への参加になった。

    仙助流南京玉すだれ西日本では無形文化財の南京玉すだれと和妻(日本古来奇術)で15日間
    の行程で、スイス2都市とドイツ3都市での公演を行ってきました。前回のドイツ公演同様、佐藤芳
    彦記念山口能装束研究所代表の山口憲様、所長の朋子様、早和子様には多大なるご支援とご
    協力の下、楽しく公演が実現いたしました。スポンサーのマツダ車もしっかり宣伝してきました。


12月と言うことで両国のクリスマスマーケットも十分に満喫してきました。
参加者は、リーダー宗家の池田政人(芝辻まさと)、作道節子(芝辻てつこ)、越智美枝(芝辻よしえ)、
梅本寿美子(芝辻すみこ)、渡辺芳子(芝辻よしこ)の5名で行程は次の通り。

シュミッテン小学校公演の新聞記事


   
     

   

STガレン歴史民俗博物館 国交150周年記念 催し案内

               (表)                             (裏)

(裏)

STガレン歴史民俗博物館 日本スイス国交150周年記念 催しパンフレット
     

                             


                  〜〜〜 紀 行 文 〜〜〜

          またまた やちゃいました!!
                                                                                  梅本 壽美子
      12月3日 スイスと日本国交150周年記念交流事業にいざ出発!!
       民間交流をと志高く張りきって関西空港へまずは、荷物検査“重量オーバーです。”このままだと追加料
     金1万5千円。
 ええ!重量のことすっかり忘れてた〜 7kg以上オーバー。(道理で在来線の車両段差に
     四苦八苦したわけだ)
みんないいのに・・・ 何をいれたんだ?!
        師匠 「軽いトランクの人に 入れてもらったら」
        私   「もういいよ。お金払います。」
        師匠 「もったいない」 
      特別に荷物を開く場所を提供してもらい、一番軽かった作道氏に入れてもらった。それでもまだ重く佐和子
     さんの別バックにも。(空の別バック持参すべし。勉強になった)
いれていただいて ありがとうございます。
     発前に手をかけてしまってごめんなさい。先がおもいやられると汗タラタラ・・・でした。
でも・・・  それからが
     また大変!
チェクインをすませ、手荷物検査へ向かう。以前のことがあるので、万全を期して金属探知機ゲー
     トへ  無事通過 ホツ!
みんなを待つあれ〜 来ない。 それぞれ ひっかかって 身体検査、手荷物検
     査でした。
師匠は、かばんの中すべて調べられるはめに。でも、結局何に反応したかわからずじまい。テロ事
     件があって以来検査が厳しくなっているとか。(人相のせいか?…師匠に対して失礼な!すいませーん)
いよ
     いよ ドイツ・フランクフルト経由でスイスに向かって出発―!!
       12時間飛行機の中。しっかり寝よーっと。体力温存しとかんとね。みんなに迷惑かけたらいけんし公演でき
     んかったらいけんけん。どこででも眠ることのできる「のんきな私」です。
と言いつつ、本当は隣席の渡辺さん
     とワインを何回もお願いして寝ました。

  日本・スイス国交150周年記念公演(スイス・ドイツ)

                                             越智美枝
     シュミッテン小学校
       スイス・デュディンゲン州のシュミッテンはアルプスの少女ハイジのテーマソングが自然と口をついて出るよう
     なる広大な牧草地が広がっています。人口4000人の村で、首都ベルンに近いこともあり住宅地として開けて
     います。  
       村議会は7名の代表で開かれ決定したことを総会で図るなど民主的な運営がなされている村です。シュミッ
     テン小学校はモダンな建物で隣には商店街、老人施設、高齢者住宅などがありました。昼食はそれぞれの家
     庭に帰って取ってくるシステムのようです。
校舎近くで「こんにちは」と手話を交えて日本語の挨拶で迎えられ
     ました。

       午後から5,6年生80名、職員、保護者20名の参加で公演を行いました。スイス日本国大使館の寺岡参事
     官から日本光景や小学生の生活などがビデオで紹介されたあと、いよいよ日本の伝統芸能(無形文化財)和
     妻、南京玉すだれの公演となりました。
       身を乗り出すように見たり、手拍子を打ったり心から楽しんでいる様子。シャイで人前に出ることは苦手と聞
     いていましたが、予想を裏切り体験には積極的に手が上がり法被を着てすだれを手にすると生き生きと扱って
     いました。
流石身を乗り出すように見ていたので覚えも早い。日本から持参の手作りのパズルをお土産に配る
     とそれにも関心を示し大喜びでした。

       地元紙の新聞取材もあり次の日の新聞には大きな写真入りで紹介されていました。移動のためにベルン駅
     で大きなトランクを抱えていると、市民の方から「新聞を見ました。よい旅を!」と声をかけていただいた。公演
     第1回目としては手ごたえを感じたことは勿論です。

    「やってきました!二回目の公演の地 ザンクトガレン歴史民俗博物館へ!」

                                               渡辺芳子

    スイスのほぼ北東部に位置するザンクトガレン歴史民俗博物館は、町の歴史に関連した数々のコレクションが
    展示されています。
この博物館には、2014年2月より一年間、山口能装束研究所の能装束や能面などの展示
    がされています。私たちは公演終了後に見学させていただきましたが、能装束や能面の復元は見事で筆舌に尽
    くしがたいくらい素晴らしいものでした。能の世界についてもっと知りたい興味に駆られた自分がいました。 

     さて、二回目の公演の地では能装束研究所山口憲氏の能装束や能、能面についての講演があり、講演終了後
    に私たちの南京玉すだれや和妻などの公演がありました。
私たちの公演にあたり2014年9月にザンクトガレン歴
    史民俗博物館館長からもスイスと日本の国交樹立150年の記念日を祝うために招待したいとの招聘状が届いてい
    ました。
招聘していただいたことを胸にしっかり刻み
    これぞ日本の古典芸能の南京玉すだれであるぞ!!和妻であるぞ!!という意気込みで公演に臨みました。
     観客は、大人と子どもを合わせて総勢80名で親子連れが多く見受けられました。親子で楽しんでくださるという
    雰囲気は最高で、芸は国を問わず、心和み、笑顔が溢れ、人と人との温かいつながりを創りだす力があるものだ
    と改めて感じた公演でした。

     公演後には早速ドイツの学生と大人の方が「今度、日本に行くから南京玉すだれを習いたい!南京玉すだれが
    買いたい!」と言われ、池田先生はすぐさま名刺を渡され「日本に来たら私を訪ねて来てください、教えますよ!」
    という嬉しい場面もありました。
自画自賛ですが、私たちの公演が観客の五感を掴んだのですね。
     公演にあたり携わってくださった関係各位様に感謝いたします。公演後のカプチーノとサンドイッチは、公演し終
    えた満足感でそれは・・それは・・
言うまでもなく美味しかったのでした。

   エアフルト大学公演のレボート
                                                   作道節子

      スイス公演を終え、列車で東ドイツに移動する。ドイツの中部のチューリンゲン州の州都、エアフルト大学での
    講演である。
エアフルト中央駅につくと、素敵なウールのコートを着たほっそりした中年の紳士に迎えられる。この
    方は佐分さんという方で、25年前ソニー(株)から赴任されていたが、会社の撤退が決まった後もドイツでの生活
    を希望されて退社し、日本でのすし職人修行を経て、ドイツにすし屋「ぎん杏」を開店され、日独文化交流の場所
    を作られているのである。

      エアフルト大学での公演については、この佐分さん御夫婦のご尽力により実現した。エアフルト大学の創設は
    1372年で、ハイデンベルク大学、ケルン大学に続いてドイツ第三の大学として誕生した歴史のある大学だそうだ。
    教員を含めた職員数は、528名、学生数は、3,421名 学部は、(1)哲学、(2)国家学部、(3)教育学部、(4)神
    学部とマックス・ウエーバー研究所の4つの学部から構成されている。

     その学部の中の日本文化に深く興味を持っている“日本語会話コース”の学生さんとの交流の場を作ってくださ
    った。
公演の場所は、なんと大学の大食堂の一角である。私たちが公演の準備を進めていると、興味深そうに、
    とう巻きにながめられて、ちょっとはずかいしいかも…ドキドキ と一瞬感じたが、 そこは60過ぎのオールド、レ
    ディ!! いまさらはじらうこともなし、大和撫子女子、度胸のみせどころ、と腹に力をいれた。

      公演の時間間際は、156人だったが、はじまると一気に450人に観客が増え、演じる方は張り合いが出た。
    めずらしい和妻の紙ふぶきが舞うと“わあ〜〜”と歓声が上がった。しかし、南京玉すだれの演技と体験はもっと興
    味をそそり人気があった。
アッサテアッサテに合わせて手拍子を打ってくれ、最後のしだれ柳で大歓声だっ
    た。
すだれの説明後、体験者をつのると3~4人の手が挙がり、前に出ると次々進んで出て、あっと言う間に10人の
    体験者が集まった。
さすがは優秀な大学生さんだの見込みが早い “おう〜楽しい〜”“おう〜おもしろい〜”
    と日本語が飛び出していた。
“もう1回したい〜”と2度体験をした人、生徒の体験するのを見ていた日本語会話
    の先生も“私もこれ、やりたいよ~”と盛り上がり、予定時間を少しオーバーして、総勢30人がすだれ体験をした。


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何と書いてあるのか分かりません。 敏子さんに列車内で読んでいただきました。

 

(表)

行程